人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ellie@社会人 にねんめ


by ellie_sheep

凍える牙

乃南アサというひとの「凍える牙」という小説をよんでいます。すらすら読めてしかもけっこうおもしろい。刑事もの、探偵ミステリ、きっと30代のなかばごろではまる気がする。
あと、竹内洋さんというひとの「教養主義の没落」という本を読んでます。わたしが夢見た大学時代って、まさに「教養主義」が横行していた時代の話なのね。。と自分の勘違いっぷりに気づく。

高校時代にわたしが想像していた大学生というのは、、

「君はこの本をよんだことがあるでせうか」

「いえ、資本論なら読みましたが」

「まだまだ甘いですね。こちらの雑誌も講読しなくてはなりませんよ(おもむろに「世界」もしくは「文春」をとりだす)」

という会話をします。そしてたまにビラくばってたて看板をつくります。マルクス主義者です。

「”罪と罰”はお読みになりましたでせうか」

「いえ、まだです」

「(軽蔑した目で)教養がないですね、Oikawaさんは」

とか。そういう会話もします。なんか「せう」とか時代違うってことすらあまり考えてなかった。4畳の部屋で本にうずもれて生活するとか。だってちいさいころから「読みなさい」と奨励されるような本は、そういう大学生の姿しか伝えていないじゃない。。「ノルウェイの森」しかり。最近の本を読んでないせいなのかな。

そして実際に入学したKO大学には立て看板一個もないという事実orz
勘違いも甚だしかった。。

むかしは、どうしてみんなテレビばっかりで政治の話をしないのだ!もっと学校でディスカッションしよう!とかまさに60年代なことを言っていたけれど、そういう時代はとうの昔に「没落」していたようです。そしてそういう自分の「痛々しさ」を近年実感します。もし60年代にいたらわたしは間違いなくriotに参加してました。ばりばりたて看板とか作ってたと思う。

よく考えると、ディスカッションしよう!とか言っておきながらまともにディスカッションできるほど知識ないしな。実際まだそういう活動している人たちがいるのはW大とかで見るけれど、参加していないのは自分が口ばっかりだから。でもこの政治活動と読書(いわゆる教養主義)と、やめたけれどダンスや英語のディベート(現在)というのはすごい差だとおもう。

そう、文句ばっかり言って実際傍観者のままで終わるパターンがとても多いので、もっと積極的に貢献したいと思います。これからは。
by ellie_sheep | 2005-07-02 05:01